このキャンペーン期間中は、世界各地から寄せられるメッセージやキャンペーンを盛り上げるためのイベントなどについて、また署名提出の報告などもメールニュース(日本語・英語)にて配信します。ご希望の方は、署名フォームよりお申込みください。
報告者:ジュマ・ネット副代表 トム・エスキルセン

(写真:2010年3月21日午後7時~8時会談をするシェイク・ハシナ首相と阪口直人国会議員、首相公邸にて)
2010年3月21日(日)午後7~8時、阪口直人・田中美絵子 両衆議院議員(民主党)がバングラデシュ首相シェイク・ハシナ氏に35,757筆の署名を施した要請書を手渡し、去年8月から進めてきた「チッタゴン丘陵和平協定の完全実施を求める世界同時キャンペーン」が無事に終了しました。
首相との会見では、在バングラデシュ日本大使館の篠塚大使も同席し、1時間も真剣な議論が行われました。
「これは、私たちの問題です。誰よりも強く和平の推進を望んでいるのは私自身です!」
ハシナ首相の熱のこもった言葉に両議員とも共鳴し、チッタゴン丘陵における平和構築や地域経済活性化のために日本ができることについて熱心に意見交換が行われました。両議員は、日本企業にチッタゴン丘陵へのビジネス展開を働きかけることなど、継続的な行動を約束しました。
「署名手渡しは、決してゴールではなく、新たな出発点です」と阪口議員は会見後、抱負を語ってくださいました。
阪口・田中両議員は、出発直前まで議員会館を回って、約60人もの国会議員の署名を集めました。今後も、日本・バングラデシュ議員連盟や委員会で、CHTと日本の架け橋になってくださることでしょう。国会に力強い味方を得たことも、キャンペーンの予期せぬ成果となりました。
その会談の様子が、以下の阪口議員のブログからも読むことができます。
http://blog.goo.ne.jp/xday0321/
実は、ハシナ首相との会見は、当日まで決まらず、両議員の全日程調整をしてくださった日本大使館には本当に大役を引き受けていただくことになりました。両議員がダッカに到着された3月20日(土)、ハシナ首相は、中国雲南省を訪問中で、会えるチャンスは半分もないと言われていました。両議員がエクマットラ、マザー・ハウス、グラミン銀行のプロジェクト、先住民族の学校などを訪問している間も、大使館は首相府と粘り強く電話で交渉してくださいました。その甲斐あって、ハシナ首相は、3月21日(日)昼過ぎにダッカ空港帰国した数時間後の会見を快く引き受けてくださいました。

先に現地入りしたトムは、3月18日にバングラデシュ先住民族フォーラムの事務所(上記写真)でジュマ活動家たちと署名の集約・集計作業を行いました。丘陵学生評議会、丘陵女性連盟、ヘッドマン協会など現地団体に電話連絡し、署名用紙をフォーラム事務所に届けてもらいました。積み上げて見ると高さ50センチ、重さ20数キロの署名用紙の山になっていました。海外の署名をソートして国別に集計したところ、実に105カ国から集まっていたことが分かりました。職人さんに頼んで本の体裁にまとめてもらうと、百科事典を十数冊積み上げたような形になりました。

署名をジュート・バッグに詰めて、21日午後にボノフール・カレッジ(上記写真)に運び、両議員・大使館スタッフの到着を待ちました。カンカン照りの茹だるような暑さの中、ビシッとしたスーツ姿の阪口議員、チャクマ・ドレスで華やかに着飾った田中議員がバスで到着され、教室を廻りながら、にこやかに子供たちと語り合いました。

(写真:シェイク・ハシナ首相に手渡す要請書を掲げる阪口議員)

(写真;ボノフール教育施設での歓迎式典)
歓迎式典の後、ショナルガオン・ホテルに移動して篠塚大使と合流し、首相公邸に向かいました。残念ながら私だけ別の部屋に案内され、首相に会えませんでしたが、帰り際に首相補佐官から受領書にサインを頂き、確かに署名を受け取っていただいたことを確認できました。首相会見は、テレビ・ニュース、デイリー・スター紙(英語)、bdnews24.com(英語)、プロトム・アロ紙(ベンガル語)で報道されました。
今回の署名キャンペーンでは、1976年ノーベル平和受賞者MaireadCorrigan-Maguire氏、日本の国会議員62名、オーストラリア国会議員4名、ネパール国会議員1名、バングラデシュ知識人を含む105カ国+12自治区の世界市民から署名35,757筆、メッセージ2754通が集まりました。ジュマ・ネット、Organising Committee Chittagong Hill Tracts Campaign(オランダ)、Indigenous Jumma People's Network USA (アメリカ)、Jumma People's Network of Asia Pacific Australia(オーストラリア)の共催で実施され、55団体から賛同を頂きました。
おそらくチッタゴン丘陵問題に関する史上最大の署名キャンペーンとなったでしょう。和平協定の合憲性を争う高裁裁判、駐屯地引き上げに対する入植者の反対運動、2月19日~23日にバガイチョリ郡サジェクとカグラチョリ市で起こった襲撃事件が端的に示す土地収奪・民族紛争など、和平協定実施の前に様々な障害が立ちはだかっている時に、バングラデシュ最大の援助国・日本をはじめ世界中からハシナ首相への熱い応援のメッセージが届いた意義は、決して小さくないでしょう。世界の声がジュマ民族団結、様々な障害の打破の機運を高めることを願ってやみません。
遠路遥遥バングラデシュまで駆けつけてくださった阪口・田中両議員、現地調整を一手に引き受けてくださった篠塚大使、吉田一等書記官、小峰二等書記官はじめ駐バ日本大使館の皆様、時差を超えて無数のメールで議論し、真に国際的なキャンペーンにしてくださった海外の共催団体の皆様、ウェブやメール、チラシ同封などで広報に協力してくださった賛同団体の皆様、署名集めに奔走してくださったボランティアの皆様、全てを調整したジュマ・ネット事務局、そしてご協力くださった全ての皆様に心からお礼申し上げます。
ハシナ首相に手渡した要請文や、署名キャンペーンのプレスリリースの全文はこちらからご覧になれます。集まった35,757署名の内訳などのサマリーもご覧になれます。→
100321JNpressrelease5j.PDF (323KB)
News Link:
TV News
The Daily Star:(英語)
http://www.thedailystar.net/newDesign/news-details.php?nid=131041
bdnews24.com:(英語)
http://www.bdnews24.com/details.php?id=156389&cid=2
Prothom Alo:(ベンガル語i)
http://www.prothom-alo.com/detail/date/2010-03-23/news/51050
2月10日衆議院会館にて、阪口直人衆議院議員(民主党)の呼びかけで、「チッタゴン丘陵の人権問題を考える会」と題した国会議員向けの勉強会を行ないました。
参加者は20名ほどの国会議員のほか、議員代理の秘書の方、議員インターンをされている学生さん、NGO関係者など予想をはるかに上回る合計40名以上の画期的な勉強会となりました。
内容は、呼びかけ人であり、昨年12月に日本の国会議員として初めてチッタゴン丘陵を訪問した阪口議員の挨拶の後、ジュマ・ネット代表の下澤嶽からチッタゴン丘陵問題の概略とジュマ・ネットの活動目的、現在実施中の「和平協定実施を求める世界同時キャンペーン」について説明がありました。
その後、阪口議員が12月の現地訪問の報告と「バングラデシュ・チッタゴン丘陵の人権問題ー今、政治がすべきこと」というテーマで話し、「チッタゴン丘陵問題は決して解決が難しい問題ではありません。皆さんが関心を持てば、解決に導くことができます。」と訴えました。
最後に、在日ジュマのソナラム・チャクマさんが現地の人権侵害の状況を話し、未だに平和と安全がない故郷の実情を訴え、参加者の皆さんへの協力をお願いしました。
ジュマ・ネットは、世界中から集まった署名を3月中旬にバングラデシュ政府に直接手渡す予定で調整を行っており、阪口議員もこれに出席する方向で調整中です。そして「関心のある方はぜひ一緒に行きましょう」と、出席者の国会議員の方々に呼びかけました。
阪口議員はこの署名キャンペーンの個人賛同人として、問題解決に向けた熱いメッセージを寄せて下さいました。阪口議員を含めた25名(2010/2/19現在)の国会議員の署名が集まっています。国民によって選出された代表者である国会議員の署名には、重さがあります。
(写真:一番上:勉強会の様子、真ん中:阪口議員による報告、下:日本に住むジュマ民族のソナラム・チャクマさんと阪口議員)
皆様からのご協力のおかげで、署名数がようやく「約7,600名(1/29現在)」を超えました。賛同団体の皆様、会員の皆様、支援者の皆様、また「初めてチッタゴン丘陵について知りました」という皆様からもご協力を頂き、心より感謝申し上げます。オンライン署名の他にもFAXや郵送で続々と署名が届いております。ありがとうございます。
ようやく海外からの署名もエンジンがかかり、数が増えて来ました。「10,000名」署名が目前に迫ってきました。何とかこれを超えて、国際市民社会からのインパクトをバングラデシュ政府に届けたいと思いますので、皆様、まだ最後までどうかご協力をよろしくお願い致します。(当初の目標は10万です)
| 【★重要なお知らせ★】 署名の「締め切りを延長」致しました! ・郵送の場合:2010年『3月5日(金)』必着 ・オンライン署名:2010年『3月5日(金)』頃 ・提出時期:2010年3月中旬 |
※バングラデシュ政府に“効果的”に署名を提出するために現在調整を行っております。日本のみならず、バングラデシュを含めて呼びかけ団体間の相談によって、署名提出を3月中旬に変更いたしました都合により、署名の締め切りが、約1ヶ月延びることになりました。
※解説付きの署名用紙パンフレット
http://cht-global-voices.jp/common/image/panhulet.pdf
配布してくださる方は、ぜひジュマ・ネット事務局までご連絡下さい!すぐ送付致します。(締切日は3/5です、送付先はジュマ・ネットまで)
※7名分署名が出来るフォーマットもダウンロード可能です。
http://cht-global-voices.jp/common/image/CHT%20signup%20campaign.pdf
<現在の署名数>
オンライン署名:5,600(1/29現在)
紙による署名(バングラデシュにて集約中):約2,000
合計で約7,600名(1/29現在)
※引き続き、オンライン署名をぜひ、呼びかけて頂ける様にご協力をよろしくお願い致します。(ジュマ・ネット一同)

2009年12月19日(土)午後1時30分~3時30分の2時間、東京有楽町にて、チッタゴン丘陵和平協定の実施を求める街頭アピールと署名活動を行ないました。ジュマ・ネットと在日ジュマ民族のグループJumma Peoples Network in Japan(JPNJ)の呼びかけで、約30名以上のジュマたちが集まり、人権侵害の停止と和平協定の実施を訴えました。また、ジュマ・ネットの運営委員や会員、支援者の他にもチェチェン問題やクルド難民問題に取り組む関係者も応援に駆けつけて下さり、共に、日本からも平和の声をあげるよう呼びかけ署名を集めました。日本人参加者は約20名でした。
普段、これほど大勢が集まることの無い東京のジュマの人々ですが、この街頭アピールのために多くの人がそれぞれに仕事や家庭の都合を付けて集まりました。97年の和平協定締結後、ジュマ民族は、JSSとUPDFという2派に分かれて抗争を続けており、それが和平構築への阻害要因の1つになってきました。しかしこの日のアピールには、双方のグループの人々が参加し、チッタゴン丘陵地帯の和平を日本の人々に訴えました。
【朝日新聞に掲載されました!】
この日のアピールが12/24朝刊国際面に掲載されました。ウェブ版もありますのでご覧下さい。⇒記事へのリンク
チッタゴン丘陵の民族対立と紛争はすでに30年近い時間が経とうとしています。和平協定が1997年に結ばれたのにもかかわらず、今だに協定の実施がされず、残念ながら、アジアの慢性的な紛争の典型例となってしまっています。ここに住む先住民族であるジュマの人にとっては、長くつらい日々であったといえます。
しかし、2008年12月の選挙でアワミ連盟が与党として政権をとりました。アワミ連盟は選挙のマニュフェストに「和平協定の完全実施」を掲げています。また、2009年8月には、チッタゴン丘陵から軍の撤退が一部実現するといった、平和構築につながる動きが徐々に見られるようになってきています。アワミ連盟は和平協定実施を真剣にとりくみ始めつつあります。一番の焦点は、バングラデシュ政府軍がここの利害関係から手を離せるかです。
そのために国際的な関心の喚起と、声(ヴォイス)が必要です。
チッタゴン丘陵の課題の取り組みの歴史の中で、最大のチャンスを迎えつつあります。ぜひ皆さんのヴォイスを出してください。それをバングラデシュ政府とバングラデシュ政府軍、そしてバングラデシュの市民の良心に届けましょう。一緒にやりましょう。
ジュマ・ネット代表 下澤嶽
この度は、「Global Voices for Peace in the CHT」= 「チッタゴン丘陵和平協定実施を求める世界同時キャンペーン」にご協力を賜り、貴重なご署名を預からせて頂いたことに心からお礼申し上げます。今回の要請文の内容に関して、一部修正する必要が生じました。このことに関して、お詫び申し上げると共に、ご理解を賜りたく、ご説明申し上げます。
今回の署名キャンペーンは、日本、オランダ、オーストラリア、アメリカの4団体で共催し、英国の人権NGOのアドバイスもいただきながら進めてまいりました。しかし、各国間の意見調整に時間がかかり、日本語版の署名用ハガキを印刷・配布しなければならなかった時期に間に合わせることができず、内容に齟齬が発生してしまいました。当初、ジュマ・ネットでは、
1)明確なスケジュールに基づく和平協定の完全実施、
2)和平協定(で定める自治制度など)の有効性を保障する憲法改正、
3)平野部へのベンガル人入植者の任意的な再定住
という三つの柱を考えていました。ところが、海外の一部のNGOからは「内容が細かすぎて、広い理解が得られにくい。和平協定の実施に絞った方がよい」との意見が出た反面、他の団体からは、「和平協定の実施だけでは不十分。入植者の撤退と憲法での先住民族の自決権の認定が必要」という意見が出ました。また、入植者の撤退に関しても「任意的なもの」だけで良いのかという疑問も出されました。
このように、2)憲法改正と3)入植者撤退の要請内容に関して意見がまとまらず、最終的には、1)和平協定完全実施に絞った要請内容にするということで、4団体の間で合意が取れました。
しかし、その時には、すでに「和平協定がいつまでも効力を持ち続けることを保障する憲法改正を求めます」という内容の署名用ハガキを数千部、印刷し終えていました。英語と日本語の要請文の内容が統一されないまま、キャンペーンを見切り発車することになってしまいました。
もっと早い段階で、この問題について御知らせし、内容の訂正に関してご理解をお願いするべきでした。深くお詫び申し上げます。一方で、12年前に和平協定を調印したアワミ連盟政権に選挙公約である和平協定の完全実施を促すというキャンペーンの基本的な趣旨に変更がないこともご理解を賜りたく存じます。内容の変更に関してご了解いただけない方は、メール等でご一報をいただければ、署名リストからお名前を削除させていただきます。ご連絡がない場合は、引き続き、ご署名を預からせていただき、来年2月に首相宛に届けさせていただくことをご了承いただければ幸いです。
以上のような問題が発生し、お知らせすることが大幅に遅れてしまったことを重ねて深くお詫び申し上げます。今後とも、このキャンペーンおよびジュマ・ネットの活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ジュマ・ネット
代表 下澤 嶽
<訂正「後」の要請内容>
バングラデシュ人民共和国首相 シェイク・ハシナ殿
「CHT和平協定の完全実施を求めます。」
CHT和平協定の中で約束された、全ての土地紛争の解決、仮設駐屯地の撤退、県評議会・地域評議会への行政権の委譲、帰還難民と国内避難丘陵民の生活再建が、時限つきの工程表のもとで完全実施されることをバングラデシュ政府に要請します。
<訂正「前」の内容>
バングラデシュ人民共和国首相 シェイク・ハシナ殿
「CHT和平協定の完全実施と和平協定がいつまでも効力を持ち続けることを保障する憲法改正を求めます。」
CHT和平協定の中で約束された、全ての土地紛争の解決、仮設駐屯地の撤退、県評議会・地域評議会への行政権の委譲、帰還難民と国内避難丘陵民の生活再建 が、時限つきの工程表のもとで完全実施されること、そしてこのCHT和平協定が今後、法律改正により効力を失うことがないよう、将来の世代のために憲法改 正により保障されることをバングラデシュ政府に要請します。
バングラデシュ首相シェイク・ハシナ氏に、声を届けよう 100,000 Global Voices for Peace in the CHT チッタゴン丘陵和平協定を求める世界同時キャンペーン!を立ち上げました。署名期間は2009年8月~2010年1月まで。
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